松屋・番外編 押田くん2ー朝メン |
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2018年 03月 10日
1998年秋。
俺は唐突に松屋でバイトを始めた。 近所の松屋でバイト募集の貼り紙を見て応募したら採用された。 時給は950円。 ただし、研修期間は850円だった。 俺はその年の司法試験の論文試験に落ちた後、 しばらく勉強をやめてバイトをしながら絵を描いたりしていたのだが、 スタートに始めたバイトがこの松屋だった。 バイトを始めて約1ヶ月が経ち、 俺は松屋の接客オペレーションを一通り覚えて、 「並一丁!」とか「新味噌ダブルお願いします」 などと言うのにも慣れてきた頃のことだった。 ある朝、俺が松屋に出勤すると、 事務所には、中間締め作業をしていた岡山くんと、 見慣れない男がいた。 そいつは背が俺より10センチくらい低い165センチくらい、 髪は金髪で、目が大きく目鼻立ちがはっきりした顔をしていた。 そいつは俺に向かって言った。 「おはようございます。はじめまして。 押田っていいます。前ここでバイトしてたんですよ。 俺のこと知ってますか?」 「あ、ボクサーの?店長から聞きました。」 俺が入る前に押田というプロボクサーがバイトしていたという話は、店長から聞いたことがあった。 トーナメントで負けた後、バイトに来なくなったという話だった。 「またバイトすることになりました。よろしくお願いします。 朝メンですか?」 「あ、どうも。そうです。朝メンです。 先月から入った塩地っていいます。」 「ああ、僕のポジションを取った人ですね。」 押田は、いきなり俺に対してそんなことを言った。 俺は別に押田のポジションを取ったつもりなどなかった。 求人が出ていたから応募して採用されただけだ。 試合に負けたという事情があったにせよ、 バイトに来なくなったのはこいつの勝手じゃないか。 俺は内心ムッとしていたが表には出さず、 「まあ、そうなんですかね」とか言いながら着替えを始めた。 押田は、ちゅうかん締め作業をしていた深夜メンバーの岡山くんと、 俺が来る前からしていたと思われる話に戻って 何やら楽しそうに話していた。 その後、押田との関係はだんだん俺のストレスになっていった。
by shio_g
| 2018-03-10 22:04
| 松屋
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