マツヤニ8 マンガ読む新人(ヒゲマッチョ) |
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2017年 10月 12日
1999年も4月に入った。
5月の択一試験が約1か月後に迫ってきている。 俺は松屋のバイトを週2~3回に減らして、 勉強するようになっていた。 働かなければ収入がないので、 多少なりともバイトは続けなければならない。 バイトは気分転換というかアクセントという感じで 前向きに考えていた。 松屋の朝メンは、押田くん、浦くん、俺に加えて、 八戸くんがやめた後に入ってきた島ぴょんとカイがいたので、 俺が回数を減らしても人数としては足りていたようだ。 俺が10時からのシフトの時に松屋に出勤すると 後ろを浦くん、前をカイがやっていた。 カイは積み上げられた松屋こまちの米袋の上で マンガを読んでいた。 カイは、色黒、口ひげ、マッチョのサーファーである。 あのオッサン(店長)は、よく雇ったな。 俺はバイトの回数を減らしており、 カイは最初の研修期間を夕方の時間帯にやっていたので それまで俺とカイとはほとんど接点がなかった。 俺は、カイがバイトに入ってまだ1か月もたたないうちに 客から見えるところで堂々とマンガを読むという 舐めた態度を取っていたのでちょっとイラっとしたが 特にそんな態度は見せずに挨拶をして事務所に入った。 着替えて店内に入ると、 前をやっていたカイと俺が交代になった。 「休憩どうぞ」 俺が言うとカイは 「ありがとうございます」と言って、 レジで休憩申告を始めた。 言葉遣いは礼儀正しいのである。 俺はカイに話しかけた。 「暇だったの?」 「最初はちょっと来てたんですけど、 暇になったんでマンガ読んでたんすよ。 おもしろいっすよ。塩地くんも読みます?」 ちなみに、ここは君付け文化である。 19歳が26歳に向かって君付けである。 しかし、丁寧語なのである。 「補充は?」 「深夜の人がやってくれてたんでまだ大丈夫っすよね」 カイはそんなことを言いながら、 マンガを持って事務所へ入っていった。 俺は一応昼ピークに備えて補充状況を確認してみた。 フレンチ(フレンチドレッシング)やベニ(紅ショウガ)の中には けっこう減ってしまっているものもあった。 味噌汁もレードルより下に来ていて、 そろそろ「新みそダブル」のタイミングである。 う~ん。 これは完全にさぼってる。 とは言え、誰もちゃんと教えてないから こんなことになってるのかもしれないと思い、 俺は淡々と補充を始めた。
by shio_g
| 2017-10-12 19:52
| 松屋
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